母はたばこを吸っていましたが、私自身は非喫煙者でした。その母は喫煙者がなりやすい肺がんになり、現在も経過観察しています。
私は会社の健康診断で左肺に陰影ありと要再検査の通知がありました。大きさは1.8mm、たばこを吸ったこともないのにまさか自分が、と驚きました。
再検査には、母が肺がんの手術で入院した大学病院へ行きました。付き添った母は内科の先生に「遺伝ですか?」と不安そうに聞いていた姿が忘れられません。
内科の先生はCT画像を見てその日のうちに外科の先生へと紹介してくださり、すりガラス状陰影で経過観察が続きました。先生からは「経過観察でも良いです、取りたいのなら上葉切除が必要」と診断されました。
ストレスで肋間神経痛や眠れない日々が続きました。経過観察か手術かを悩んでるときに、姉から河村隆一さんの体験談を教えてもらい、とても勇気をもらいました!
そして恋人のすすめでセカンドオピニオンを受けることにしました。
セカンドオピニオンを受けた病院には、たくさんの患者さんがいて、私はまだ初期だから頑張ろう!という強い気持ちになりました。相談した病院の外科の先生は、「99%がんになります。区域切除で取れます」とはっきり教えてくれました。
私は、区域切除にて肺がん手術を受けることを選択しました。ステージ0、摘出した腫瘍は見るからにがん細胞だったそうです。手術後、初めて酸素マスクを外した時は、驚くほど呼吸ができませんでしたが、私自身も驚く早さで回復していき5日で退院、手術から15日で職場復帰できました。
今は通常の生活に戻って、健康診断の重要さを知りました。
胸腔手術の傷痕も小さく、この先ずっとこの傷痕を見る度に支えてくれた家族、恋人、医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちを思い出すでしょう。40歳を迎える前にとてもいい人生経験にもなりました。