みんなの体験談
趣味のおかげで、外出し気分転換できた
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経過観察中の方
2017年10月掲載
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男性:50代
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人間ドックにて右肺にがんが見つかる。肺葉内転移をしていたので、ステージはⅢBと診断される。喫煙経験がないのに肺がんと言われ、更に余命やホスピス?までもいわれ、まさに青天の霹靂であった。治療は抗がん剤でプラチナ製剤併用療法を4回おこないました。その後転院をして、陽子線治療を受け、経過観察となりましたが再発。呼吸器内科で別のプラチナ製剤併用療法をおこない、その後抗がん剤維持療法もおこないました。右肺上葉の無気肺から気管支がよれて呼吸が苦しくなりました。呼吸器外科で右肺を全摘しました。その後、術後の合併症の気管支断端瘻と膿胸が起こり、開創術をして九死に一生を得ました。その後、集中治療室で長い治療が必要となり、ようやく退院となったものの、吻合部の狭窄が起こり呼吸困難になり、抜去できるタイプのステントを挿入しました。
がんに罹患してやはり今まで当たり前にくる明日はいつか終わりが来ることが、現実として捉えられるようになりました。1日1日をできるだけ有効に使おう、自分の好きなことをとことんやってみようと思いました。自分の趣味が鉄道の写真を撮影することでしたから、家にこもらず外に出たことが良い気分転換になり、抗がん剤治療をおこなっていたときも前向きに治療に向きあえていたのではないかと思います。何度も九死に一生を得るような経験をしてきているので、どうしても肺がんのイメージから絶望してしまう方も多いので、患者会や個人のSNS等で病気に上手く付き合いながら、趣味や生活を充実させていくことを伝えていったり、患者会を通して仲間作りや会の運営に携わっていければと考えています。